「ツクルフェス」柳川市で”ツクル”を楽しみながら考えるイベント開催！人気グルメも集結!!

2024年9月29日(日)、福岡県柳川市にある、株式会社乗富鉄工所 イベント会場内で“ツクル”に触れて・知って・楽しんでもらうイベント「ツクルフェス」が開催されます。

当日は、九州内のものづくり企業を集め、多数のワークショップや物販を実施！

普段なかなか体験できない『ワークショップ』や、そんなのあったの！が発見できる『ブランドショップブース』、九州の人気グルメが集結する『飲食ブース』、『ステージ企画』があります。

事前申し込み不要、入場料無料ですので、ぜひ訪れてみはいかがでしょうか。

※雨天時は10月12日(土)に延期となります。

ツクルフェス 概要

ワークショップブース

九州内のものづくり企業を集め、普段なかなか体験できないワークショップを開催。ここでは、い草を使ったミニ畳作りや手織りの体験、水引体験、陶器作り、溶接体験など、さまざまなツクルを楽しむことができます。

ものづくりが好きな人はもちろん、初心者の方でも楽しめる内容になっています。ぜひ、自分だけのこだわりのものを作ってみてください。

ブランドショップブース

そんなのあったの！が発見できるブランドショップブース。ここでは、線香花火の始まりの形「スボ手牡丹」を作る国内唯一の職人として情熱大陸に取り上げられた筒井時正玩具花火製造所や、「手袋の下着」や「TEMASK(てますく)」など数多くのメディアに取り上げられている軍手工房など、ちょっと変わったおもしろい企業がたくさん。

乗富鉄工所の職人が手掛けたキャンプ用品”ノリノリライフ”も出店します。実際に見て、触って、こだわりのものを探してみてください。

飲食ブース

飲食ブースには、九州の人気グルメが集結。軽食からスイーツ、クラフトビールなど大人から子供まで楽しめるものがたくさんあります。

福岡大学商学部の飛田ゼミ・藤野ゼミは、学生が事業計画から商品開発、投資家へのプレゼン、販売、株主総会を行い会社経営を学ぶという「創業体験プログラム」として、期間限定のオリジナル商品を販売。大学生が1から本気でツクった商品にも注目です。

ステージ企画

ステージには、和色さん、cellticさんの２組が出演。和色さんは福岡市を中心に活動するシンガーソングライター、cellticさんは「シーンから生まれる音」を音楽でデザインするアーティストです。

ステージ企画では、この2組のアーティストと共にツクルフェス会場を盛り上げていきます。

イベントを企画するのは平均年齢24.5歳の若手！

このイベントを企画しているのは、入社1~2年目の若手社員です。前例がない中、イベントの目的からコンセプト、デザイン、イベント内容等、イベントに関わる全てのものを決め、社内から地域の方まで、たくさんの人を巻き込みながら開催に向けて動いています。

イベント企画者の本業は営業、設計、生産管理、デザイナーなどさまざま。本業の傍ら、好きなこと得意なことを活かしたイベント企画を行っています。

ツクルフェスリーダーより
「入社する前、鉄工所といえばどこか古くて堅いイメージがありました。だけど働いていて感じたのは、むしろ先進的でクリエイティブな職業であるということです。田舎にある鉄工所が、イケてるフェスを作れたらきっと楽しいはず。成功するかどうか不安な部分はありますが、イベント当日まで全力で準備を進めてまいります。お客さまはもちろん、出店者の方にも、運営スタッフにも、このイベントに関わる全ての人に楽しんでいただけたら幸いです！」

なぜ町工場がイベントを行うのか

乗富鉄工所は創業76年の県内最大規模水門メーカーです。形状の異なる河川や水路、さまざまな用途に応じて作る水門は、すべてオーダーメイド。

完全な分業制をとらない多種多様なものづくりを手掛ける当社の職人たちには、独自の発想力や技術力が育まれてきました。しかし、約5年前の乗富鉄工所では職人の高齢化や集団辞職が続き、深刻な人手不足に陥っていました。

画像引用：「2024年版ものづくり白書 第1部ものづくり基盤技術の現状と課題 第2章就業動向と人材確保・育成 第1節ものづくり人材の雇用と就業動向」（経済産業省）

経済産業省によると、近年の全産業に占める製造業就業者数は低下傾向にあり、若年就業者数も2002年から2012年にかけて減少、以降はほぼ横ばい※1という結果がでています。実際に2016年と2017年の調査を比較すると、人材確保の状況が大きな課題となっておりビジネスにも影響が出ているとの回答が約23％から約32％に大幅増加※2しています。

そんな中、乗富鉄工所はオーダーメイドのものづくりで育まれた職人の技術や発想力を活かし、外部のデザイナーや大学生と共同で自社商品の開発・販売を始めました。すると2023年にはグッドデザイン賞(日)、2024年にはIFデザイン賞(独)と国内外のさまざまなアワードを受賞。経済産業省「はばたく中小企業300社」やリクルート主催の「グッドアクションアワード」にも選ばれ、採用活動も好転しました。数年前まで「何を作っているか分からない」と言われていた町工場が地域で有名になり、今では、学校、スタートアップ、デザイナー、地域住民など、さまざまの人たちと有形無形のさまざまなものをつくっています。

なぜ人は辞めていくのか。なぜ人は集まらないのか。私たちに限って言えば、狭い業界に閉じこもっていたからでした。業界の外に飛び出しさまざまな人たちと繋がることで未来が開け、同時に地域には素晴らしい技術をもつかっこいい町工場や素敵なクリエイターがたくさんいることを知りました。「ツクルことの楽しさやかっこよさを地域のみんなに届けたい」そんなワクワクから、ツクルフェスは生まれました。

出典
※1「2024年版ものづくり白書 第1部ものづくり基盤技術の現状と課題 第2章就業動向と人材確保・育成 第1節ものづくり人材の雇用と就業動向」（経済産業省）
※2「2018年版ものづくり白書 第1部ものづくり基盤技術の現状と課題 第1章我が国ものづくり産業が直面する課題と展望 第1節我が国製造業の足下の状況」（経済産業省）

”ツクルフェス”への想い

身の周りにはたくさんの”もの”で溢れており、存在しないものを探す方が難しい世の中になっています。欲しいものはネットで検索するだけで、早く・安く・安定して手に入れることができる。そのような豊かさを手に入れた一方で、私たちはどれくらい幸せになれたのでしょうか。昨今のものづくりにおいては生産性がより重視され、その裏側には少しでも安く、安く、と消費されている人が多く存在しています。

詩人であり社会思想家でもあったウイリアム・モリスは19世紀産業革命後の大量消費社会に同じような課題を感じ、職人の手仕事を復活させる「アーツ・アンド・クラフツ運動」をはじめ、近代デザインへの道筋をつくりました。

私たちはこのイベントを通して、たくさんの人に”ツクル”に触れてもらい、ものづくり本来の楽しさや手仕事の価値を感じてほしいと思っています。そして、そんな小さな町工場の小さな活動が、個人、地域、そして社会に対していい影響を与えられると信じています。

ツクルフェス会場アクセス

場所：乗富鉄工所 イベント会場内
（Google マップ）

・西鉄柳川駅からタクシーで7分
・西鉄柳川駅からバスで23分(JR佐賀駅行きに乗車、枝光のバス停で下車し徒歩8分)
・駐車場はイベント会場内にございます。

株式会社乗富鉄工所 会社概要

株式会社乗富鉄工所は県内最大規模の水門メーカーです。水門はその一つひとつがオーダーメイド。おかげで、ものづくりの好きな職人たちが活躍し、おのずと発想力や技術力が培われてきました。そのクリエイティビティは、企業風土として脈々と受け継がれています。水利施設事業を中心に、近年ではキャンプ用品やオフィス家具なども開発しています。

会社名：株式会社乗富鉄工所
本社：福岡県柳川市三橋町柳河934-4
創業：1948年
社員数：77名

ホームページ：https://www.noritetsu.com/
YouTubeチャンネル：https://www.youtube.com/channel/UCE2Q-DFUz4kGm5fGUDh4uIw

わたしの一言

2024年9月29日(日)、福岡県柳川市にある、乗富鉄工所 イベント会場内で“ツクル”に触れて・知って・楽しんでもらうイベント「ツクルフェス」が開催されます。

九州内のものづくり企業を集め、多数のワークショップや物販が行われます。

このイベントを通して、ものづくり本来の楽しさや手仕事の価値を感じられてみてはいかがでしょうか。