昨日、2019年1月7日(月)、福岡県久留米市大善寺玉垂宮において、1600年余の伝統ある火祭り「鬼夜(おによ)」が開催されました。
鬼夜は、日本三大火祭りの一つに数えられるとともに、国指定の重要無形民俗文化財です。
年の初めに災いをはらい、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願する神事です。
昨晩、「鬼夜」を見に子どもを連れて訪れました。
大松明に点火される様子や大迫力の大松明(たいまつ)廻しの様子などご紹介します。
INDEX
久留米市 大善寺玉垂宮
鬼夜は、福岡県久留米市大善寺町宮本にある大善寺玉垂宮で行われています。
大晦日の夜から正月七日までの鬼会(オニエ)といわれる行事の中、最後に行われるもので毎年1月7日に開催されています。
この日は夜19時頃訪れましたが、多くの人が来場していて賑わっていました。
出店も多く立ち並んでいます。
この日の玉垂宮の活気は普段とは全然違います。
参拝者の長い行列ができていました。
汐井汲み神事(汐井口開け)、汐井かき
20時付近に汐井汲み神事(汐井口開け)、汐井かきが始まりました。
大太鼓の合図で本殿から二本の手松明(てたいまつ)を先頭に行事役職者二十数名が汐井桶を担いで参道を下り、社前の川に設けられた汐井場で禊(みそぎ)をし、お汐井を汲んで神前に供えます。
祭りに参加する氏子の皆さんが腹巻に「へこ帯」姿で登場!
ほとんど裸みたいなもので、7時頃から深夜12時頃までこの姿で行事にずっと参加されています。
この日の夜はかなり寒さでしたのですごい気合です。私なら寒さに負けてしまいます。
目の前を通る姿は勇ましさを感じました。
この汐井口開けを待っていた裸の若衆数百人が、各松明の手々振(てでふり)を先頭に隊伍を組み、提灯、小松明をかざし気勢をあげて汐井場に向い、禊をして参道から社殿に駆け上がります。二往復する間、参道は一面火の川となります。
日本一といわれる大松明6本に点火!紅蓮の炎
境内には、竹を束ねた直径1m余り、全長約13m、重さ約1・2トンの大松明(たいまつ)6本が設置されています。
この大松明に21時過ぎ、火がともされます。
この日は、大松明を間近で見ようと、大松明正面には早くから多くの方が訪れていたので、私は大松明の後ろから見物しました。
一番鐘を合図に境内全域の灯が一斉に消されます。
真暗闇の中で松明を持った手々振を先頭に、一番松明から順に社前で直会をし、鬼堂前に大松明の前に勢揃いします。
この時は、出店の灯りも消され辺りは真っ暗になります。
二番鐘が打たれた後、暗闇の中を奥神殿から鬼火が出て、粛々と大松明に近づき一挙に大松明に点火されます。
一瞬、六本の大松明の炎は闇を焦がし、火花と爆竹音をはじかせる壮観な火と裸の祭典となります。
さきほどまで真っ暗でしたが点火後、辺りは炎の灯りでてらされます。
大松明の炎と氏子の皆さんの熱気で寒さを感じないほどになっていました。
燃えやすくするために縄を切っていきます。
数メートル離れた場所から、見物していても熱かったので、この近くでの「縄切り」はとてつもなく熱いと思います。
大松明の正面から見た様子です。
大松明6本が紅蓮の炎を上げて燃え盛っています。
火の粉浴びると無病息災といわれていて、多くの見物客が間近で見守っていました。
私も近くにいましたが、辺りは火の粉が熱く、煙の香りが服についてしまうほどでした。
とにかくすごい迫力です!
大松明(たいまつ)廻しの迫力に圧巻!大松明始動!
燃えさかる六本の大松明は、裸の氏子若衆たちがカリマタとよばれるカシ棒で支えあげて火の粉を浴びながら、勇壮に神殿を時計廻りにまわり始めます。
大松明が大きい上、境内がそれほど大きくないため、動かすにはかなりの技を要します。
直径1m余り、全長約13m、重さ約1・2トンもある大松明を、裸の氏子若衆が大きな声をかけ合いながら見事に動かしていました。
迫力と熱気につつまれました。いや〜すごい迫力でした。
鬼夜 大善寺玉垂宮 1600年の伝統ある日本三大火祭りの一つ
- 開催日時:2019年1月7日(月)13:00~23:30頃 ※大松明点火は21:00すぎ頃
- 開催場所:大善寺玉垂宮
- 所在地:〒830-0073 福岡県久留米市大善寺町宮本1463‐1
- 料金:無料。※有料観覧席(2,000円)有り・250席限定(全席自由)
- お問合せ:大善寺玉垂宮社務所 Tel.0942-27-1887
大善寺玉垂宮 鬼夜 行事内容
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元旦から7日迄は鬼会行事
- 元旦・・・歳旦祭、獅子舞、開運福引き
- 1月4日午前中・・大松明作り、境内に奉納
- 1月7日
13時〜16時 鬼面尊神の神事
19時すぎ 裸の若衆境内参集~シオイカキ
21時過ぎ 大松明点火~鉾面神事
22時すぎ 一番松明惣門くぐり
23時頃 大松明消え祭り行事終了
有料観覧席
- 料金:有料観覧席(2,000円)
- 座席数:250席限定(全席自由)
- 発売日:12月1日より発売。
- 申込先・お問合せ:大善寺玉垂宮社務所 TEL.0942-27-1887
鬼夜の由来
鬼夜は、『吉山旧記』によれば仁徳天皇五六年(三六八年)一月七日、藤大臣(玉垂命)が勅命により当地を荒し、人民を苦しめていた賊徒・肥前国水上の桜桃沈輪(ゆすらちんりん)を闇夜に松明を照らして探し出し、首を討ち取り焼却したのが始まりだと言われています。
毎年一月七日の夜に行う追儺の祭事で、1600年余りの伝統があり、松明六本が境内を巡る火祭りです。
平成六年(一九九四年)には国の重要無形民俗文化財に指定され、日本三大火祭りの一つに数えられています。
大善寺玉垂宮(久留米市大善寺町)
大善寺玉垂宮は、古式豊かな拝殿です。
大善寺玉垂宮 Webサイト
鬼夜の詳細は、大善寺玉垂宮ホームページを御覧ください。
大善寺玉垂宮 360°のパノラマ空間で境内を見る!
下記のリンク先より、大善寺玉垂宮の境内を360°のパノラマ空間で見ることができます。
アクセス・交通機関案内
開催場所 | 大善寺玉垂宮 |
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所在地 | 〒830-0073 福岡県久留米市大善寺町宮本1463-1 |
お問合せ | 大善寺玉垂宮社務所 TEL.0942-27-1887 |
駐車場 | 神苑(玉垂公園)約150台、大善寺小学校 約100台 ※周辺駐車場には限りがありますので、公共交通機関を利用されることをオススメします。 |
交通アクセス | 西鉄天神大牟田線「大善寺駅」下車(西口から徒歩5分) JR「久留米駅」より西鉄バス(15)番利用、「宮前」バス停下車(徒歩3分) JR「荒木駅」よりタクシー利用(約5〜6分) 九州自動車道久留米ICより約25分 |
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久しぶりに鬼夜へ訪れましたが、すごい迫力でした。
一番松明の惣門くぐりを見たかったのですが、子連れで訪れたので、寒さと夜遅くまで行われているのもありこの後、帰宅しました。
1600年余の伝統ある火祭り「鬼夜(おによ)」は一見の価値あります。
迫力だけでなくこの火祭りの伝統を守り続けられてきたことがすごいことですよね。
大善寺玉垂宮鬼夜保存会や地域の人たちの協力があるからこそ、歴史と伝統が守り続けられています。
毎年行われている伝統の火祭り「鬼夜」へぜひ訪れてみて下さい。