平成29年7月9日、ポーランドのクラクフで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録することを決定しました。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は福岡県宗像市の沖ノ島や宗像大社など8つの構成資産から成る遺産群です。
構成8資産のうち、ユネスコ諮問機関が4資産について「除外」を事前勧告していましたが、世界遺産委は一転して8資産の一括登録を認めました。
これにより国内の世界遺産は文化遺産17件、自然遺産4件の合計21件となります。九州からは2015年の「明治日本の産業革命遺産」以来となります。
沖ノ島(おきのしま)とは?
沖ノ島(おきのしま)は、福岡県宗像市に属する、九州本土から約60キロメートル離れた玄界灘の真っ只中に浮かぶ周囲4キロメートルの孤島であり、宗像大社の神領(御神体島)で、沖津宮(おきつぐう)が鎮座します。
4〜9世紀に航海の安全と大陸との交流の成功を祈願する祭祀(さいし)が営まれ、その跡がほぼ手つかずで残っています。
島からは銅鏡や金製の指輪などおよそ8万点の装飾品などが出土し、「海の正倉院」とも呼ばれています。全て国宝に指定されています。
島そのものが神体とされ、立ち入りは原則禁止されています。
勧告を覆してすべての登録されるなんてすごいことですね。「海の道むなかた館」の入り口には、登録を知らせる貼り紙が掲示されたそうです。
同じ福岡県から世界文化遺産が決定されるなんて嬉しいですね。