株式会社東洋経済新報社は、全国の市区を対象に「住みよさランキング」を毎年公表しています。
先日、814市区(全国791市と東京23区)を対象にした、最新の結果が発表されました。
「住みよさランキング」は1993年以来毎年公表されていて、今回で25回目になります。
「住みよさランキング」は、『都市データパック』編集部が、「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の5つの視点から選んだ16の統計指標を用いて偏差値を算出し、ランキング化したものです。
ちなみに、この調査の対象になっているのは「市」のみで、「町・村」は対象外となっています。
全都市「住みよさランキング」で久留米市は一体何位にランクインしているか気になって調べてみました。福岡県内の「住みよさランキング」も合わせてご紹介します。
INDEX
算出指標
安心度
(1)病院・一般診療所病床数(人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「医療施設調査」
(2)介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数(65歳以上人口当たり):2016年10月1日現在 厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
(3)出生数(15~49歳女性人口当たり):2016年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
(4)年少人口(0~14歳人口)増減率:2017年1月1日÷2014年1月1日 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
利便度
(5)小売業年間商品販売額(人口当たり):2016年6月 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」
(6)大型小売店店舗面積(人口当たり):2017年5月 東洋経済「全国大型小売店総覧」
(7)飲食料品小売事業所数(可住地面積当たり):2016年6月1日 総務省・経済産業省「経済センサス活動調査(商業統計)」
快適度
(8)汚水処理人口普及率:2017年3月末 国土交通省・農林水産省・環境省「汚水処理人口普及状況」、各都道府県資料
(9)都市公園面積(人口当たり):2016年3月末 国土交通省調べ
(10)転入・転出人口比率:2014~16年 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態」
(11)新設住宅着工戸数(世帯当たり):2014~16年度 国土交通省「建築着工統計」
富裕度
(12)財政力指数:2016年度 総務省「市町村別決算状況調」
(13)地方税収入額(人口当たり):2016年度 総務省「市町村別決算状況調」
(14)課税対象所得額(納税者義務者1人当たり):2016年 総務省「市町村税課税状況等の調」
住居水準充実度
(15)住宅延べ床面積(1住宅当たり):2013年10月1日 総務省「住宅・土地統計調査」
(16)持ち家世帯比率:2015年10月1日 総務省「国勢調査」
評価方法
16指標それぞれについて平均値を50とする偏差値を算出し、それらを平均して「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の部門ごとの評価、および総合評価を行っている。
特異数値による過度の影響を避けるため、各指標の偏差値は最高を75、最低を25に調整して算出。
また東京23区の財政関連指標や市町村合併があった市の転入・転出人口比率は、算出から除外している。
全都市「住みよさランキング」2018 総合評価1位は印西(千葉)
「住みよさランキング」総合評価1位は印西(千葉)、2位は長久手(愛知)、3位は名取(宮城)でした。
千葉県印西市(いんざいし)で、2012年から7年連続のトップとなっています。
印西市は千葉県北西部、東京都心まで約40㎞の位置にあり、3市(印西市、白井市、船橋市)にまたがる千葉ニュータウンの中核地区がある新興都市で、人口・世帯数ともに増加し続け、2018年5月29 日に人口10万人を突破しました。
ランキングのカテゴリー別では、「快適度」が3位、「利便度」が10位であるほか、他の3部門ともいずれも 200位以内に入るなど、総合的に高い特徴があり総合1位となっています。
詳しくは、東洋経済新報社プレスリリースをご覧下さい。
福岡県「住みよさランキング」2018
総合順位 | 市名 | 総合評価偏差値 |
12 | 福津 | 56.12 |
116 | 筑紫野 | 52.73 |
199 | 福岡 | 51.68 |
255 | 古賀 | 51.14 |
260 | 直方 | 51.12 |
279 | 大野城 | 50.95 |
283 | 筑後 | 50.90 |
299 | 太宰府 | 50.75 |
370 | 北九州 | 50.18 |
383 | 糸島 | 50.07 |
387 | 朝倉 | 50.06 |
429 | 宗像 | 49.78 |
435 | 飯塚 | 49.74 |
439 | 春日 | 49.73 |
471 | 豊前 | 49.40 |
474 | 久留米 | 49.39 |
486 | 大牟田 | 49.32 |
510 | 大川 | 49.08 |
550 | 行橋 | 48.75 |
571 | 小郡 | 48.50 |
573 | 田川 | 48.47 |
604 | 八女 | 48.17 |
648 | 宮若 | 47.76 |
654 | うきは | 47.68 |
655 | 中間 | 47.68 |
679 | 柳川 | 47.41 |
724 | みやま | 46.69 |
783 | 嘉麻 | 45.00 |
上記は、福岡県内の「住みよさランキング」総合評価の順位、市名、総合評価偏差値です。
福津市が九州・沖縄1位、814市区中 12位!
福津市は、総合 全国12位(九州・沖縄:1位)、安心度 全国9位、利便度 全国139位、快適度:全国2位、富裕度 全国539位、住居水準充実度:全国359位となっています。
「汚水処理人口普及率」「都市公園面積(人口当たり)」「転入・転出人口比率」「新設住宅着工戸数(世帯当たり)」で算出される『快適度』が全国で第2位という結果で総合12位、九州・沖縄1位という結果になっています。
福岡県内では2位は筑紫野市で『利便度』が全国で48位と高く、日常の買い物のしやすさなどが評価されています。
県内3位が福岡市、4位が古賀市がランクインしています。
久留米市は総合474位
久留米市は、814市区(全国791市と東京23区)の中で、総合474位となっています。
もう少し高いかと思ってましたが、微妙な結果となっています。
久留米市のそれぞれの指標は、安心度 全国159位、利便度 全国504位、快適度 全国179位、富裕度 全国368位、住宅水準充実度 全国682位と評価されています。
利便度と住宅水準充実度が低いことが総合評価に響く結果となっています。
わたしの一言
詳細は、「都市データパック 2018年版 東洋経済新報社」をご覧下さい。
814市区(全国791市と東京23区)の情報が細かく網羅されています。
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住みよさランキング2018 プレスリリースでは総合50位までしか掲載されていませんでしたので、福岡県内と久留米市がどう評価されているか気になり調べてみました。
まぁあくまでも東洋経済新報社が独自に評価したランキングなので、これが正しいというわけではないと思います。
実際、住めば都というように、人それぞれの場所の住みよさの感じ方は違いますからね〜。
東洋経済別冊 都市データパックは、上記の指標以外にも経済状況や特産品、観光、日本一、出身者、大型小売店舗など色々な情報が網羅されていて、読むだけでも楽しめますよ。