久留米市京町の梅林寺境内にある「有馬家霊屋(ありまけたまや)」が新たに国の重要文化財に指定される見通しとなっています。
久留米市梅林寺の「有馬家霊屋」が国の重要文化財指定へ
「有馬家霊屋」は、江戸時代(1630年〜1655年)に建てられた有馬家の歴代藩主の墓や位はいを納める瓦葺きの建物です。
九州で大名家の霊屋が国の重要文化財になるのは初となります。
大名家の墓所で当時の建物が残っている例は全国的にも少ない中で、有馬家霊屋は、柱や壁、内部の石塔や位はいなどおよそ400年前の建築当時の素材がそのまま保存されていて、「歴史的価値が高い」と評価されました。
梅林寺の僧侶が修行の一環として手入れしていたことで保存状態を保てたといいます。
「有馬家霊屋」の国の重要文化財への指定は19日、国の文化審議会から文部科学大臣に答申され、今後、正式に決まる見通しとなっています。
県内の建造物が国の重要文化財に指定されるのは40件目で、市内の建築物の国の重要文化財は高良大社(御井町)、大本山善導寺(善導寺町)に続く3件目となります。