「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」田中久重 幻のからくり人形の実演をみてきた!

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」田中久重 幻のからくり人形の実演をみてきた!

本日(2018年1月7日)、久留米シティプラザで行われている「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」へ行ってきました。

久留米出身の発明家・田中久重(1799~1881年)が制作した「文字書き人形」や「弓曳き童子」が公開されるということで訪れました。

このイベントが開催されることは、記事にしていました。

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」久留米が世界に誇る技の競演

2017.12.18

制作から約200年の時が経ち、現在、確認される田中久重作のからくり人形は5体しかないそうです。

そのうち3体が公開されるという貴重なイベントで1月10日(水)まで行われています。

からくり人形の実演は、1月2日(火)と1月3日(水)は実物、1月7日(日)は複製品(レプリカ)で行われました。

1月7日に訪れたので、複製品ということでしたが、実物も展示されていたので、見ることができました。

東芝の創業者の一人である田中久重と久留米絣を創始した井上伝をテーマにした「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」についてリポートします!

からくり人形の動画も合わせて撮ってきましたので、ぜひ御覧ください。

田中久重(たなか ひさしげ)とは?

田中久重は、久留米城下の通町十丁目のべっ甲細工師の家に長男として生まれました。

幼い頃から手先が器用で、15歳の時には久留米絣の創始者である井上伝に頼まれて、絣に絵模様を織り出す織機(おりばた)を完成させたと言われています。

その後、田中久重は次々にからくり装置を考案し、20歳頃より五穀神社の祭礼の日には、境内でからくり人形の実演を行っていました。

田中久重のからくり興行は人気を博し、いつしか人々は久重を「からくり儀右衛門」と呼ぶようになりました。

からくりの技に自信を持った久重は、文政7年(1824年)、26歳の時に、肥前・肥後を巡った後、京都に赴き、商業・流通でにぎわう大阪道頓堀で「水からくり」の興行を実演して大成功を収めます。

翌年には、江戸両国でもからくり興行を行ないました。

こうした諸国遍歴を通して技術を磨いていった田中久重は、やがて「弓曳き童子」「文字書き人形」という、からくり人形の傑作を完成させました。

田中久重は、久留米藩の軍艦購入や銃砲の鋳造に携わり、同藩の殖産興業等にも貢献しています。

高い志を持ち、創造のためには自らに妥協を許さなかった久重は、「知識は失敗より学ぶ。事を成就するには、志があり、忍耐があり、勇気があり、失敗があり、その後に、成就があるのである」との言葉を残しています。

田中久重のからくり人形 現在確認されているのは5体のみ!

田中久重が自ら制作したからくり人形については、絵巻として記録されています。

この「田中近江図案」は巻二のみ現存し、合計22種のからくりが描き記されています。

中には「弓曳き童子」や「茶酌娘」の名も見えます。

巻一があったことを考えると、久重はじつに多種多様なからくりを制作したことが推測されます。

制作から約200年の時が経ち、現在、確認されている久重作のからくり人形は、5体のみとなっています。

  • 文字書き人形(久留米市所蔵)
  • 弓曳き童子(久留米市指定文化財)
  • 弓曳き童子(トヨタ博物館所蔵)
  • 茶酌娘(個人蔵)
  • 童子盃台(個人蔵)

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」が行われている展示室へ

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」は、2018年1月2日(火)〜1月10日(水)の期間、久留米シティプラザ展示室 2Fで行われています。

この日は、久留米シティプラザ六角堂広場で、「ふゆやすみ こどもほりでい」が行われていたので、子どもと一緒にそちらで遊んでいたのもあり、実演時間ぎりぎりに来場しました。

田中久重 からくり人形 実演動画と写真

からくり人形 文字書き人形・弓曳き童子・茶酌娘の3体

1月7日(日)のからくり人形実演は、文字書き人形・弓曳き童子・茶酌娘の3体が行われました。

1月2日、3日は実物でしたが、7日はからくり振興会所蔵複製品(レプリカ)で実演されました。

訪れた時は、実演が始まっていて、茶酌娘の動画を上手くとれず残念。

下記は、文字書き人形・弓曳き童子の動画です。

弓曳き童子

弓曳き童子です。

矢台に置かれた四本の矢を順に弓につがえ、的をめがけて矢を放ちます。

その顔は、的に当たると得意げな表情に見えます。

ゼンマイを動力として、七枚のカムに連動した十数本の糸やてこにより、人形が巧妙で滑らかな動きをしています。

何回か矢を放つのを失敗しますが、精巧に作られているので、湿度などの環境に影響を受けるそうです。

久留米市 弓曳き童子
久留米市 弓曳き童子2

こちらはレプリカではなく、本物の弓曳き童子です。

写真撮影OKということで写真を撮りました。

当時の道具でよくここまで精巧なものを作られたことに驚かされます。

弓曳き童子は、二体の現存が確認されて、そのうち一体を、久留米市が1997年に購入しています。

文字書き人形

続いて文字書き人形です。

寿、松、竹、梅、4文字を書き「からくり儀右衛門」と呼ばれた久重の人形の最高傑作です。

こちらは正面から文字を書いている動画です。

こちらは横から文字を書いている動画です。

筆を使って見事に文字を書いています。

とめ、はね、はらい、緩急強弱も自由自在だそうです。すごすぎです!

しかも筆の動きを追って顔も動きます。まるで生きているかのようです。

久留米市 文字書き人形
久留米市所蔵 文字書き人形

こちらは本物の、文字書き人形です。

間近で見ることが出来ます。

アメリカのコレクターの手に渡っていたものを12年にわたる交渉の末ようやく里帰りさせた幻の人形です。

久留米市は2017年7月、ふるさと納税の寄付金をもとに、神奈川県の収集家から6千万円で購入しています。

文字書き人形「松」「竹」「梅」

書ける文字は「寿」「松」「竹」「梅」の4文字で、いずれもめでたく正月にぴったりの文字です。

久留米市所蔵 文字書き人形 動力源

文字書き人形の動力源です。素人の私にはさっぱり作りがわかりませんが、この歯車を上手くつかって、あの滑らかな動きを実現していることに驚かされます。

じっくり見るととてつもない精巧な作りとなっています。

その当時にこんなスゴイものを作るなんて天才としかいいようがありません。

さすが東洋のエジソンと言われるだけありますね。

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」展示室内

Karakuri kurume 0050

展示室内には、様々なからくり人形が展示されています。

なかには実際にゼンマイを巻けるものもありました。

展示室では、現在のゼンマイの音と、江戸時代に作られたゼンマイの音を聞くことができることもできます。

現在のゼンマイは金属音が強い感じで、江戸時代に作られたゼンマイは優しい音という感じがしました。全く音が違います。

この他のからくり人形は、展示品は撮影NGというのもあり、撮影しませんでした。

久留米絣も展示

Karakuri kurume 0029

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」では、からくり人形のほかに久留米絣も展示されていました。

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Karakuri kurume 0028

久留米絣の創始者、井上伝と久留米絣について学ぶことができます。

「みる、きく、そうぞうする 機巧と絣」久留米が世界に誇る技の競演

概  要

  • 開催日時:2018年1月2日(火)〜10日(水)10時〜17時
  • 開催場所:久留米シティプラザ展示室1・2・3
  • 開催住所:〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町8-1
  • 入館:無料
  • お問合せ:久留米市文化財保護課 Tel.0942-30-9322

アクセス

久留米シティプラザ
福岡県久留米市六ツ門町8-1
久留米市文化財保護課 Tel.0942-30-9322
久留米シティプラザ地下駐車場 114台 最初の1時間は200円 以後30分ごとに100円(4時間以上12時間以内800円。12時間以降は1時間ごとに100円)
周辺駐車場をお探しなら久留米市中心市街地駐車場案内 くるっぱPナビをご利用下さい。
交通アクセス:JR鹿児島本線「JR久留米駅」から西鉄バスで約15分「六ツ門 シティプラザ前」バス停下車
西鉄大牟田線「西鉄久留米駅」から徒歩約10分

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わたしの一言

トモノリ

久留米城下町で誕生した「機巧(からくり)」「絣(かすり)」という偉業を感じることができるイベントでした。

目の前で当時のからくり人形を見れてとても感動しました。

説明してくれた方が、とても親切丁寧で、しかもからくり人形をとても愛しているんだろうなぁっと思うくらいの情熱が伝わり、お話をお聞きしていてこちらまで楽しくなりました。

写真をとっていて驚いたのは、カメラの顔認識が、からくり人形に認識するのには驚かされました。あまりにもリアルで顔と認識してしまっているのかもしれませんね。

からくり人形の実演は、ありませんが、1月10日まで開催されています。ぜひ幻のからくり人形を見に訪れてみて下さい。

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