6月14日(水)、FBS福岡放送 バリはやッ!ZIP!の匠のパン工房のコーナーで、久留米市にあるパン工房「南龍堂」が放送されることを以前の記事に書きました。
本日、その放送がありました。その内容をまとめて記事にしてみました!
INDEX
久留米市 南龍堂 親子3世代の伝統と革新の物語
パン工房 南龍堂(なんりゅうどう)は、福岡県久留米市南1丁目にある、昔ながらの小さなパン屋で1956年に創業し、市民に愛され60周年を迎えています。
久留米の人なら誰しも知っている有名なパン屋です。
大人気ドングリパン!
惣菜パンや菓子パンなど100種類以上のパンが店内に並びます。中でも一番人気パンがメロンパン生地にあんこがタップリ使った「ドングリパン」です。
販売開始からおよそ50年、南龍堂創業者である初代がこのパンを作り上げました。
第22回全国菓子博覧会で金賞に!
そして、2代目の壇友幸さんが1994年の第22回全国菓子博覧会でこのパンを出展し、なんと金賞を受賞!地元だけでなく全国に認められた名物パンとなります。
その後、2代目の壇友幸さんの長男が壇 康清さんが3代目となり、祖父と父の作り上げてきた伝統のパンを受け継いでいます。
ベストセラー超え 3代目の挑戦
修行から帰ってきた3代目の壇 康清さんはドングリパンが人気なのはすぐに分かったが、それだでこの先、新しいお客さんにきてもらうには難しいと思い始めます。
そして、ドングリパンを超える新しいパンの制作を始めます。
新名物ふすまパン!
3代目の壇 康清さんは今までパンに使われてこなかったある材料をパンの生地に使うことを考案します。
その材料とは「ふすま」です。写真の茶色の粒が重なってみえるのが「ふすま」です。
「ふすま」は小麦の外皮のことで、主に牛の飼料などに使用されていました。
小麦の品質改良や加工技術が進み、これが新しいパンに使えると判断し試行錯誤の末に、「ふすま」を使ったパンを完成させました。
当時は「ふすま」という言葉自体が世の中に浸透していなかったそうです。
その「ふすま」は、すごく水を吸うのでパンの吸水率が上がって、焼きあげた時にもっちりしたパンができ、そして風味はふすま独特の香ばしい香りが特徴です。
また「ふすま」はカルシウム・食物繊維が豊富で栄養価が高いといった特徴があります。
今「ふすま」を使ってパンを出せばお客さんに「南龍堂変わったね」という印象を持ってもらえるのでは・・・という思いでふすまのパンを始めたそうです。
そして完成させたのが、ふすまを使った「バターサンド」140円。
焼き上げたあとのふすまの香りは、バターなどの乳製品との相性は抜群で、噛めば噛むほどパンの甘みをよりひきたてます。
6種類あるふすまパンの中で一番の自信作「いちじくとクリームチーズ」
6種類あるふすまパンの中で一番の自信作が「いちじくとクリームチーズ」190円だそうです。
乾燥いちじくを練り込んだふすまのパンの生地にクリームチーズたっぷり入っています。
ふすまの香りはドライフルーツともあい、その両方が入ったこのパンは、甘さと香ばしさがより引き立ち美味しくなります。
この「ふすま」を使ったパンは、2代目も挑戦したことがありますが、できなかったそうです。それを3代目がやってくれてよかったと言われていました。
さいごに3代目の今後の強いおもい!匠のひと言
『今後も昔からある良い物を残しつつ、お客さんを飽きさせないために、うまく新しい物を取り入れながらより幅広い世代のお客さんに「おいしい」と思ってもらえるパンを作っていきたいと思います。』と言われていました。素晴らしいですね!
日々の反省と創意工夫
南龍堂 壇 康清
パン工房 南龍堂
- 営業時間:7時30分〜19時(土曜日18時30まで)
- 定休日:日曜日
- 店舗場所:福岡県久留米市南1丁目6−9
- 電話番号:0942-32-9085
- 駐車場:店舗隣の位置に有り
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アクセス
久留米の学校が多く集まる付近にあります。
わたしの一言
2018年5月29日放送の山本華世さんのしゃれとんしゃぁでも紹介されました。
2019年1月7日のももち浜ストア グルメヒッチハイクでも紹介されました。
ヘルシーで食物繊維が豊富なこの「ふすまを使ったパン」が焼きあがるのは午前11時で早ければ1時間以内に完売するほど人気商品となっています。
現在、跡継ぎがいないで廃業している店舗が多く存在する中、このように伝統が受け継がれ、新たな革新を生み出し継承されている姿に感動しました。いつまでも久留米で愛されるパン屋であってほしいですね〜。