2021年9月7日(火)午後2時半頃、福岡県久留米市諏訪野町の久留米税務署北側の駐車場で、特定外来生物に指定されている「セアカゴケグモ」が一度に50匹発見されています。
一般から通報があり、職員が調べたところ駐車場の排水溝から成虫50匹のほか卵も見つかり、久留米市は全て駆除しています。
一度に50匹が見つかるケースは珍しく生息域が拡大している可能性が高いとして9月8日以降、周辺の調査をする方針。
セアカゴケグモの体長1センチ程度の特定外来生物で、吐き気や嘔吐などの症状を引き起こす毒を持っています。全体的に黒く、背中に赤い砂時計のような模様があるのが特徴です。
クモ自体は、基本的に大人しく攻撃的ではありません。
市販の殺虫剤や踏みつぶすなどで駆除できます。
気づかずに触れるようなことがない限り人間を咬むようなことはありませんが、久留米市は見つけた場合は直接手で触れずに市に連絡するよう呼び掛けています。
久留米市環境保全課 電話番号:0942-30-9043
INDEX
特定外来生物「セアカゴケグモ」
セアカゴケグモは、オーストラリア原産の侵略的外来種で、建築資材などの貨物に紛れ込んで侵入したと考えられています。生態系への影響や、人への健康被害への懸念から、外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。
福岡県内では2007年に福岡市で初めて確認されました。久留米市内においては、定着は確認されていません。
セアカゴケグモの特徴
- 毒をもつ(メスのみ)
- 体長(胴体部)は、メスが8〜10ミリメートル、オスが4〜6ミリメートル
- 腹部が丸い
- メスは全体的に黒く、腹部背面や腹面に赤い模様がある。
- 攻撃性はなく、おとなしい
生息しやすい場所
- 排水溝の側面やふたの裏
- 屋外のブロックの中
- 公園の遊具、ベンチの裏
- 自動販売機やクーラー室外機などの機器と壁の隙間
- 放置された自転車
セアカゴケグモにかまれた時の症状・かまれたら
かまれたときは、針で刺されたような痛みを感じ、その後、かまれた場所が腫れたり、熱く感じたりします。症状は数時間から数日で軽快しますが、時に痛み、発汗、吐き気などの症状が現れることがあります。
かまれた箇所を水や石けん水で洗い流し、できるだけ早く病院で治療を受けて下さい。可能な場合は殺虫剤等で殺したクモを病院へ持参しましょう。
外来種被害予防3原則を守りましょう
- 入れない-悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない-
- 捨てない-飼っている外来生物を野外に捨てない-
- 拡げない-外来生物を生きたまま別の地域に持ち出さない-
久留米市ホームページ
久留米市環境保全課 電話番号:0942-30-9043
特定外来生物セアカゴケグモ 環境省
わたしの一言
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久留米市では2017年9月14日に御井町で、2020年に高良内町と野伏間でセアカゴケグモが発見されています。
もし発見した場合は触らず久留米市へ連絡しましょう。