福岡県柳川市の春の風物詩「さげもんめぐり」が2月11日(土・祝日)より始まります。
初日の2月11日(土・祝日)には、おひな様始祭バレードが開催され、4月3日(月)まで柳川市内の街中で様々なさげもんやイベントが行われます。
「さげもん」とは?さげもん飾りの意味とは?
そもそも「さげもん」はどんな意味で始まったのでしょうか。
調べてみると江戸時代の末頃に、女の子の初節句を祝うため、おひなさまの代わりに古着の端切れで作った小物を飾ったのが始まりと言われています。
さげもん飾りの意味
綺羅びやかな「さげもん」ですが、その一つ一つに意味があるそうです。知ってましたか?
- 「柳川まり」美しく上げる”手まり”は柳川の古くからの慣わし。正月に”手まり”を巻いて家の女児等にあたえることは、新嫁のつとめだったと伝えられています。
- 「這い人形」ハイハイは赤ちゃんんの健やかな成長の証。「這えば立て、立てば歩め」の親ごころがこめられた子どもの豊かな成長を願う、”柳川さげもん”ならではの飾り物です。
- 「三番兜」三番兜は日本各地の民俗芸能や人形芝居のなかにも様々な形態で伝わる祝いの舞の象徴です。また、無病息災、家内安全、商売繁盛などの願いもこめられています。
- 「鶴」鶴は長寿の象徴として古くから親しまれている鳥。また、願い事をするときに千羽鶴を折る習慣かあることから、願い事を織り込むという意味もあります。
- 「金魚」ゆったり泳ぐ金魚は優雅さの象徴。ゆるやかに水中を泳ぎ、見る人の目を楽しませるように、美しくも品のある人に育ってほしいといの願いがこめられています。
- 「蝶」蝶は結婚式の三三九度の銚子の飾りに用いられる縁起物。さなぎから美しい羽を持つ姿に変身する蝶には、娘を美しく義飾らせて嫁に出したい親心がこめられています。
- 「宝袋」財物が詰まった宝袋は、生活が豊かであってほしいとの願いの象徴。また、心が豊かになりますように、誰からも尊敬される人物に育ってほしいとの願いがこめられています。
- 「梅」寒さに耐えて、春のさきがけて美しい花をさかせる梅は清純や節操の象徴。そんな梅のはなのように強く美しう育ってほしいとの願いがこめられています。
- 「桃」実が女性を象徴すると言われている桃は、早く花が咲き、育てやすく実が多くなることから多産の象徴。また魔除けの力がある樹とされ、女の子の厄払いの意味があります。
- 「桜」春のお花見で知られる桜は、日本人の馴染みの深い花のひとつ。そんなみんなに愛される桜の花のように可愛く育ちますようにとの意味がこめられています。
- 「桔梗」花言葉は気品。高貴で凛とした紫の花である桔梗のように、ものしずかで上品な女性に育ってほしいとの願いがこめられています。
- 「雄鶏・雌鶏」朝、早起きでつがいで仲良く卵を温め育てる雄鶏・雌鶏のように、勤勉な母となって子育てに励んでほしいとの願いがこめられています。
- 「ひよこ」愛らしく黄色いひよこはあどけなさと優しさの象徴。そんなひよこのようにかわいらしく育ってほしいとの願いがこめられています。
- 「うさぎ」おとなしくも元気に雪山に飛び回るうさぎのように、おとなしく愛らしくも元気に育ってほしいとの願いがこめられています。
市内のおよそ50か所にある雛人形や「さげもん」
写真は、去年(2016年)に私がさげもんめぐりに行った様子です。
「さげもんめぐり」の始まりを告げる「おひな様始祭」を見ることが一番の目的でしたが、あちこち歩いていたら綺羅びやかな「さげもん」が各場所に見られるので足をとめてしまうくらいでした。
圧倒されるほどのひな壇の高さ、そして雛人形の数、さげもんの数です。どれも丁寧に作られていて一つ一つ見ていたら1日では周りきれいないほどの数でした。
掲載している写真はその中のごく一部です。まだ沢山ありました。市内のおよそ50か所あるそうです。
去年、訪れた詳細の記事は下記をご覧下さい。
去年、さげもんめぐりに行きましたがとても感動しました。
ぜひこの期間中に訪れてみてはいかがでしょうか。「さげもん」の綺羅びやかに魅了されますよ〜!